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2016.09.06出場校の主将に聞く① 山梨学院大

更新日 2016年09月06日 19時40分

関東地区選考会をトップ通過した山梨学院大の上村純也主将(4年)にチーム状況や目標を語っていただきました。

☆戦力分析(総合力4、チームワーク5、スピード4、スタミナ3、勢い5)


――チームワークと勢いが5です。

チームワークがベースで勢いが出ています。大会に出るメンバー以外の選手が、どれだけモチベーションを上げて、「一緒に頑張ろう」という雰囲気が作れるかどうか。メンバーが120パーセントの力を出すためには、そういったことが大事だと感じています。今年はキャプテンとしてチームワークを意識しているのですが、まず最初に発揮されたのが5月の関東インカレです。関東インカレの1カ月前から、朝の円陣で「関東インカレは全員で戦う」と言い続けました。当日は本当に選手一人ひとりが120パーセントの力を出してくれて、目標にしていた全種目入賞、長距離だけで40ポイント獲得を達成し、最高の結果で終われました。6月の全日本大学駅伝の関東地区選考会も、個人での課題を感じている人はいると思うのですが、目標のトップ通過ができたので、勢いも5になるのではないかな、と思います。

 

――大会のメンバーになれなかった選手のケアは。

関東インカレは自分もメンバーではない立場でした。メンバーではなくても、質の高い練習をすることで、「おお、あいつ頑張っているな」という一面を見せないといけないというのがありました。練習メニューに負荷をかけたり、プラスアルファして、自ら実践しました。

 

――スピードが4、スタミナが3。スタミナが控えめです。

どちらかというと主力には高校時代にスピードランナーだった選手がそろっているので、スピードの方に偏っているのかな、と。長い距離が走れないわけではないんですよ。ただ、まだ少し長い距離には不安要素があります。

 

――今年のチームでキーパーソンは。

2年生です。上田健太、市谷龍太郎、佐藤孝哉ら3、4年生の主力と変わらない力をつけてきたら、チームはもっとおもしろくなると思います。

 

――その2年生の注目株は。

主力でやっているのは永戸聖。彼は力があります。藤田義貴、久保和馬、出木場風吹......。出木場は結果を出せていないのですが、化ける要素があるな、と思っています。学院は外国人留学生がいますが、去年の夏合宿は留学生についていっていた。そういった積極性が見られます。

 

――4年生はチームにとってどういう存在でしょうか。

4年生はたとえるならチームの船です。主力は3年生が多く、船の動力源は3年生。でも、チームの運営など支えているのは4年生です。声出しをして雰囲気を盛り上げたり、寮長が生活管理をしっかりしたり。今年は基本的なことに目を向けています。1年生の仕事だった寮の朝の掃除は、今年から4年生がやることにしました。

 

――一緒にやるのですか。

いえ、4年生だけです。最初は「1年生の仕事が多いのではないか」ということでやり始めました。火曜、木曜、土曜の朝食後の午前7時半前後にやっています。やっていくうちに、「いばらない4年生」というか、下級生からの信頼は厚くなりました。やって良かったと思います。

 

――キャプテンはどのように決まったのでしょうか。

4年生で話し合って、それを監督、コーチに上げて話し合いで決めました。

 

――高校時代にキャプテンの経験は。

副キャプテンでした。全体をまとめるのは初めてです。自分と秦将吾と意見が分かれていました。自分は秦を推していて。最初の方は自分で良いのかな、というのがありました。それに監督の方針が読めていなかったこともあって、考えることが多くて。2~5月ぐらいまで調子が上がらなくて、考えすぎて走っていても途中で呼吸が浅くなって歩いている...、みたいなこともありました。自分の理想は走れていて、背中で引っ張れるキャプテンなので、走れないと発言力も落ちる。関東インカレもみんなが盛り上がっている中で自分は走れなかった。申し訳ないという気持ちがある一方で「このままじゃだめだ」というのは感じていました。それがけっこう原動力になっていて、全日本の地区選考会は、復帰戦にしてはまずまず走れた(2組目、2着)のではないかな、と思います。

 

――チームとしても2位に2分の差をつけてトップ通過。

トップ通過して、一安心というのは、みんなあると思います。でも、個々のレースを振り返ったら、まだ力不足。たとえば、2組目は1人がバーンと飛び出しましたが、5千㍍以降、1人でトップの選手を追いかけるくらいの力を付けないと、シード校には遅れをとると思います。

 

――今季、意識している大学は。

東海大はうちと似ていて、チームワークが良い。駅伝になると強いのではないかな、と考えています。東洋大、青学大、駒大は毎年崩れない、堅いチームを作ってくると思います。

 

――現時点での総合は4。このチームの目標は。

箱根駅伝優勝です。夏合宿を越えたら、全部5になるようなチームにしていきたいですね。

 

――最後に全日本大学駅伝での目標を教えてください。

優勝です。今の勢いに加えて、夏合宿でしっかりスタミナをつけた状態で出雲駅伝を勝てれば、その勢いで全日本大学駅伝も勝負できるのではないかな、と思います。

(聞き手・小林直子)

 

 

小林 直子
(こばやし・なおこ)

2008年入社。今年5月にスポーツ部に異動し、大学駅伝の担当に。
学生時代は陸上部。故障していた大学2年の時、応援に駆けつけた全日本大学駅伝の地区選考会で、チームメートが本大会出場を決め、勇気づけられた思い出もあります。けがに苦しむ選手や支えるマネジャーなど「大学駅伝の舞台裏」にも迫りたいと思っています。


小田 邦彦
(おだ・くにひこ)

銀行勤務を経て、1999年入社。陸上、バドミントン、重量挙げなど、アマチュア競技を長年担当。
全日本大学駅伝の取材は2005年から。優勝校よりも、敗れたチームの方が気になる44歳。


増田 創至
(ますだ・そうじ)

1999年入社。学生時代は陸上の長距離選手。
全日本大学駅伝は、先頭でたすきをもらって首位を明け渡し、陸上雑誌の表紙になってしまった思い出の大会です。

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