秩父宮賜杯 全日本大学駅伝対校選手権大会
更新時間 12時00分
今回は選考会を支える学生の裏方さんを紹介します。
各地区ともに、大学で構成される学生陸上競技連盟(学連)が主催者で、大会を仕切ります。
大学の陸上部から学連へ派遣されるのです。
記録を取ったり、給水補助をしたり……。報道関係者からの大会日程などの問い合わせなどにも対応します。
学連の部員たちは、徹夜して大会準備に励む場合もあるといい、仕事は山ほどあるとか。
その学連の部員をとりまとめているのが幹事長です。訪れた選考会のほとんどが陸上部の3年生が務めていました。
8月の北海道地区は、北海道学生陸上競技連盟幹事長の天間拓也さん。
幹事長としての仕事の楽しさを
「自分で人を動かし、大会を作り上げられること」
と語ってくれました。
開会、閉会宣言をこなすのも幹事長。彼らにとってのある意味、晴れ舞台であり、重責も感じる場です。
北海道地区の選考会はとても長い大会名でした。
「第20回北海道知事杯北海道大学駅伝対校選手権大会 第15回北海道教育長杯北海道大学女子駅伝対校選手権大会」
聞いていた方からすると、いつまで立っても読み終わらない感覚を受けるほど長く感じました。
天間さんは、それを一字一句間違えないで朗々と読み上げました。
出席者からは「すごいなぁ」と感心した声があがります。
無事に読み上げた天間さんが、学連の仲間たちの方を見て、笑顔を見せていました。
北信越地区の選考会を仕切っていたのは、北信越学生陸上競技連盟幹事長の原田俊介さんです。
身長189a、体重98`で、円盤投げの選手です。
昨年の日本学生選手権にも円盤投げで出場した実績があります。
原田さんによると、陸上部で話し合い、学連へ派遣する部員を決める時、
「競技との負担もあってなかなかやりたがる部員がいなかったから、引き受けた」
と言います。
普段は授業を終えた後、午後4時半から7時まで練習。その後、大学近くにある学連本部へ行き、午後11時くらいまで業務に励みます。
大会当日も、学連の後輩たちへ給水の指示、携帯にかかってくる応対などに追われていました。
その原田さんの左耳には携帯電話のイヤホンマイクがついています。北海道学連の天満さんと同じ姿。
原田さんに尋ねると、8月中旬の新潟県であった北日本学生陸上競技大会で、北海道地区の天満幹事長が使っていたのを見て、「いいなぁと思って買った」と言います。
原田さんは「使ってみると以外に便利なんですよ」と話していました。
学生さんたちは、陸上を通して、大学の枠を超え、全国の仲間と友好を深めているようです。
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全日本出場を決めた信州大。
試合後、部員が集まって、全日本出場の報告会が始まりました。
信州大3年の中長距離パート長・菅沼貴之さんが、「全日本出場を決めました」と切り出します。
もらった表彰状を掲げて笑顔を見せました。
ところが、次の言葉が出ません。
6年ぶりの優勝です。
菅沼さんはパート長として、信州大最大の目標を「全日本出場」にしていました。
報告会前に、
「テレビで見る人ばかりの強豪がいるし、難しいことかもしれませんが、びりは嫌だし、全力を出していい走りをしたい」
と意気込みを話してくれた菅沼さん。
仲間を前にしたら、感極まってしまったようです。
「おめでとう」と拍手が起きます。
次いで、応援に駆けつけた信州大OBの上條晃良さんが、部員の前であいさつしました。
6年前に伊勢路を走った一人です。
「全日本に出られることはすごいこと、ということをかみしめて下さい。僕は全日本のレースで『最後の選手が走りました。ご声援ありがとうございました』と、スピーカーから流れる声を聞いて走ったことを覚えています。
もしかしたらそういう場面もあるかもしれない。それでも胸をはって走ってほしい。みんながやることをやって結果を出したことに胸をはってほしい」
全日本は今年で40回の記念大会を迎えます。
出場した選手の思いが、また次の世代へ受け継がれる場に立ち会うことができました。
全日本への思いは、また、路上で応援していた人からも教えてもらいました。
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さて、全国各地で開かれていた選考会も終盤です。
残された選考会は東北、北信越、中国四国の3地区。
9月23日に一斉に開かれました。
今回おじゃましたのは、昨年代表の高岡法科大が全日本で18位に入り、代表枠が2校に増えた北信越の選考会です。
選考会当日は、まさに秋晴れ。
信州大が優勝し、6年ぶりの出場、2位には高岡法科大が入りました。
この選考会は、競技場から大町市内の路上の10㍄(16`)を走った各チーム上位8人の合計タイムで競います。
各地の選考会を取材しましたが、選考方法はみな特色があり、歴史があります。
北信越地区の選考会は、今年で45回目の長野県ロードレース大町大会と同時に開かれます。
かつては、2003年に終えた青森から東京間を走る東日本縦断駅伝の最終選考会を兼ねていた大会でもあり、今も健脚たちが集う歴史ある大会です。参加者は選考会に参加した大学生を合わせ約300人。
他に、中学生以上の女子、高校男子、大学生以上の一般の方々もいました。たくさんの人が集まったとてもにぎやかな大会でした。
全日本大学駅伝が1988年、1月から11月の開催に変更されたことで、9月に開いていたロードレース大町大会と一緒に選考会を兼ねることになったそうです。
受け付けをしていた大北陸上競技連盟の牛越寛さんは
「大学生で走って、社会人になってもエントリーしてくれる選手がいます。学生と一般のトップレベルが競い合う大会にもなり、我々にもいいことなんですよ」
と話してくれました。
とにかく大勢の人が競技場を出て、大町市内のロードへ走り出して行きました。
警察官の方が手信号で交差点で車をさばき、交通安全指導員の人や陸上関係者が道路に立ち、選手や車を誘導します。
先導するバイクの方にも目をひきました。
ヘルメット、サングラス、手袋をつけて、先頭集団と微妙に距離を取りながら誘導していきます。
目の前を通っていったバイクを見ると、前後に「先導」と書かれた文字。後ろからは、選手の視界にはっきり入る位置に取り付けられていました。
競技会周辺の田では稲刈り真っ盛り。
トラックも走る中を選手が息を切らし、無事に走り抜けていきました。
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主催:[社]日本学生陸上競技連合/朝日新聞社/テレビ朝日/メ〜テレ/