秩父宮賜杯 第41回 全日本大学駅伝対校選手権大会
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カテゴリ【予選会】 更新日 2011年7月19日 17時08分
東日本大震災から約4カ月。一時は開催が危ぶまれた東北地区選考会が7月17日に開かれました。震災の影響で、会場は仙台市陸上競技場から、仙台駅から列車で約30分の場所にある仙台大(宮城県柴田町)のグラウンドへと変更に。
気温は30度超。立っているだけで汗ばむほどの熱気です。さらに、突き抜けるような青空から注ぐ強烈な太陽光に参ってしまいそう。そんな厳しい条件に最も立ち向かわなければならなかったのが、午後4時スタートの1組目でした。
序盤に形成された10人ほどの先頭集団を引っ張ったのが、東北福祉大の大泉雅史選手(4年)。2キロ付近で、集団から大泉選手と下條洋平選手(東北学院大3年)の2人が抜け出します。その後、昨年の全日本の2区を任された大泉選手がじわりと下條選手を引き離します。中盤以降は独走状態になり、そのままゴールへ。頻繁にゆがむ表情が、気象条件の過酷さをより強く物語っていました。
2組目も、序盤で10人ほどの縦長の先頭集団を形成。3キロ付近で4人に減り、5キロ付近で門脇幸汰選手(東北福祉大2年)が抜け出します。6キロ付近でかぶっていた黒い帽子を脱ぎ捨てた門脇選手。さらにピッチを上げた走りに誰も追いつけません。2位に約40秒差を付けてのゴールでした。
徐々に暑さが和らいで来た3組目。すぐに形成された6人の先頭集団は2キロ付近で4人に。集団を率いたのは池田圭選手(東北福祉大3年)です。4キロ付近で池田選手と盛貴紀選手(東北学院大4年)が抜け出します。牽制(けんせい)し合うような2人に動きがあったのが6キロ付近。池田選手が盛選手を引き離し、そのまま1位に。
ライトが照らされ、涼しい風も吹き込んだ4組目は富士大が制し、東北福祉大の1位独占を食い止めました。スタート直後から小野寺敬選手(2年)、樋渡翔太選手(4年)の富士大コンビが飛び出し、その加速にだれもついて行けません。2人の争いにケリが着いたのは7キロ付近でした。小野寺選手がスパート。東北インカレの1万メートルを制した底力を見せつけた格好となりました。
9年連続9回目の全日本切符をつかんだ東北福祉大でしたが、試合後に笑みはなし。3組目を終えて2位に約2分差を付けながら、最終的に約40秒差まで縮められてしまったからです。圧勝のはずが、一転しての薄氷の勝利。大泉選手は「もう一度、初心に帰ってチーム一丸やっていこう」と後輩たちにゲキを飛ばしていました。
4組目は1秒以内の際どいタイム差が続出。精査が必要で、報道陣に最終成績の情報がもたらされるまでかなりの時間がかかりました。正式結果が出なければ、原稿は作れません。締め切り時間をにらみつつ、冷や汗連続の、宮城の夜でもありました。
前半戦は炎天下でのレースとなった東北地区選考会=仙台大のグラウンドで
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巌本 新太郎
(いわもと・しんたろう)
これまではプロ野球、高校野球、サッカーなどが主な担当でしたが、今年から、駅伝を含めた一般スポーツの担当になりました。73年生まれ、大阪府出身。よろしくお願いします。
主催:[社]日本学生陸上競技連合/朝日新聞社/テレビ朝日/メ~テレ/