各大会の歴史

第54回大会

  • 開催日/2022年11月6日

    区間/8区間 距離/106.8km

    駒大独走で3連覇 最多15度目を大会新で飾る

    駒澤大が従来の大会記録を4分以上も更新する5時間647秒という速さで、2位の國學院大以下に1km以上の大差をつけて3連覇を果たした。最多優勝記録も15に伸ばした。

    駒大は3区で主将の山野力選手で先頭にたち、7区でエース田澤廉選手が大会MVPに選出される区間新記録の快走で勝利を確かなものとした。2大会連続で最終区を任された花尾恭輔選手も区間賞の走りで更にリードを広げる完勝だった。

    駒大を追った上位グループの競り合いは、目まぐるしく順位が入れ替わった。

    國學院大は、1区で上位集団から40秒差とやや出遅れた状況から、各選手が慌てて追って失速することなく着実にたすきをつないだ。3番手で走り出した8区伊地知賢造選手も区間2位の走りで青山学院大を抜いて5時間108秒でゴール。同大学で過去最高の2位に食い込んだ。

    青学大は2区でブレーキがあって13番手と大きく出遅れ、7区で近藤幸太郎選手が奮起して2番手まで浮上したが5時間1045秒の3位にとどまった。1秒差の4位に、2区に2021年東京五輪男子3,000m障害代表、三浦龍司選手を擁した順天堂大が続いた。順大まで従来の大会記録(5時間118 2020年駒大)を破る高速レースだった。

    5位は、2区で葛西潤選手が区間新記録をマークして順大の三浦選手らを上回る力走をみせた創価大。6位に早稲田大が入り、そこから7位に6区で吉居大和選手が区間新記録をマークした中央大、8位に東洋大が約50mおきにフィニッシュテープに駆け込む接戦で、翌年のシード権をつかみ取った。

    関東地区からの代表15大学が上位15位までを占め、関東以外では関西地区の関西学院大が5時間2553秒で16位になったのが最高で、15位日本大との差は259秒と大きく、迫りきれなかった。

    優勝した駒大は、先に開催された出雲駅伝、この大会後に行われた箱根駅伝でも優勝を果たし、この年度の「学生三大駅伝」で同大学初となる3冠を果たした。史上5校目の快挙(過去には1990年度の大東文化大、2000年度の順大、2010年度の早大、2016年度の青学大)で、達成後に大八木弘明監督は勇退を発表。新年度から藤田敦史ヘッドコーチが監督に就任した。

    第53回大会

  • 開催日/2021年11月7日

    区間/8区間 距離/106.8km

    駒大連覇、8秒差の大接戦 14度目優勝で最多更新

    駒澤大が青山学院大とのアンカー対決を大会史上最小となる8秒差で制して、2年連続14度目の優勝を果たし、最多優勝記録を更に伸ばした。

    駒大は7区の田澤廉選手が、本大会後に1万mで日本歴代2位をマークすることになる実力を存分に発揮した。チームは1区、佐藤条二選手が区間新で飛び出したものの、中盤で一時は首位から2分20秒遅れの11位まで沈んだ。勢いに乗れないチームのたすきを、首位の東京国際大から1分36秒遅れの4位で受け取った田澤選手は、3人を抜いて13km過ぎに先頭に立ち、そのまま区間賞の快走で2大会連続のMVPに選ばれた。最終8区の花尾恭輔選手が、青学大の主将、飯田貴之選手に追いつかれても慌てず、残り2kmを過ぎてスパートして相手を振り切った。3年ぶりの優勝を狙った青学大はわずか50mの差で惜しくも届かず。1位と2位の差が8秒は大会史上最小だった。

    次いで順天堂大が20大会ぶりとなる3位に食い込んだ。東京五輪で3,000m障害7位入賞を果たした三浦龍司選手が2区で区間賞の好走で首位に立つなど、久しぶりに存在感を強く示した。4位にチーム最高順位となった國學院大、5位に先の出雲駅伝で初出場初優勝を達成していた東京国際大が入り、6位は早稲田大、7位は明治大。8位には9大会ぶりの出場を果たした中央大が滑り込み、翌年のシード権を獲得した。

    レースは、5チームが交互に中継所地点で首位に立ち、近年、優勝も経験している強豪の東洋大が10位、東海大が12位に沈み、それぞれ14大会ぶり、5大会ぶりにシード権を逃すなど、上位の力がせめぎ合う混戦だった。関東地区から出場した15チームが上位を占め、関東以外の大学では、関西学院大の16位が最高だった。

    第52回大会

  • 開催日/2020年11月1日

    区間/8区間 距離/106.8km

    駒澤大、6大会ぶり13度目の優勝

    駒澤大が5時間11分8秒の大会新記録で6大会ぶりに優勝を果たし、最多優勝記録を13に伸ばした。レースは後半、区間ごとに首位が入れ替わった大熱戦で、最終区で初めて首位に立った駒大は、従来の大会記録を2分以上短縮する快走での大逆転優勝。

    首位は目まぐるしく入れ替わった。コロナウイルス感染症の拡大で10月の出雲駅伝が中止となり、各チームの実力が見えにくい中、1区で順天堂大、2区で城西大、3区から5区は早稲田大がトップを走って、先が見えない展開に。6区で連覇を狙う東海大が首位を奪ったものの、7区では1月の箱根駅伝覇者の青山学院大が先頭に立った。

    しかし、最終区で3番手でたすきを受けた駒大の田澤廉選手が、東海大の名取燎太選手とともに9km過ぎに青学大の吉田圭太選手に追いつき、三つどもえの勝負になった。10km過ぎ、田澤選手が名取選手とともに抜けだして、いよいよ優勝争いは一騎打ちに。残り1.2km。ずっと背後について力を温存していた田澤選手が、急激な切り替えで名取選手に粘る余地を与えず、100m以上の大差をつけてゴール。母校に学生三大駅伝としても6年ぶりとなる復活優勝をもたらし、大会MVPに選ばれた。勢いに乗って、年が明けた箱根駅伝も優勝。

    2位に東海大。3位には明治大が入り、4位が青学大。中盤まで健闘した早稲田大が5位に食い込み、6位東洋大、7位帝京大、8位順天堂大までがシード権を獲得。1区では順天堂大の1年生、三浦龍司選手が、2区では地元三重の皇學館大の川瀬翔矢選手が区間賞を獲得するなど、全国から多種多様な強みを持った選手が集まる全日本大学駅伝らしい大会だった。

    第51回大会

  • 開催日/2019年11月3日

    区間/8区間 距離/106.8km

    東海大、16年ぶり2度目優勝

    東海大が5時間13分15秒で16大会ぶり2度目の優勝を果たし、首位が何度も入れ替わる大接戦を制した。

    優勝候補として迎えた本番。1月の箱根駅伝優勝に貢献した主将の館澤亨次選手らを故障で欠き、2区が終わって6番手とやや出遅れたものの、少しずつ順位を上げて5区の市村朋樹選手が先頭に。7区で連覇を狙った青山学院大の吉田圭太選手にトップを譲っても、アンカー8区の名取燎太選手が再び抜き返す選手層の厚みを見せつけた。

    最終区まで競り合った青学大が2位、7区で1年生の田澤廉選手が区間賞の走りで追い上げた駒沢大が3位。関東地区選考会をトップ通過して初出場した東京国際大が、2区伊藤達彦選手らの力走で4位に食い込み、東洋大が3区相澤晃選手の快走で奪った先頭の座を守りきれずに5位となった。

    第50回記念大会

  • 開催日/2018年11月4日

    区間/8区間 距離/106.8km

    青山学院大、2年ぶり2度目優勝

    青山学院大が5時間13分11秒で2大会ぶり2度目の優勝を果たした。青学大は7区の森田歩希選手がトップを奪うと、最終8区もリードを守り、10月の出雲全日本大学選抜駅伝との2冠に輝いた。7区途中まで首位を走った東海大が2位、5区以降に追い上げを見せた東洋大が3位に入った。8位の城西大までが第51回大会へのシード権を獲得した。

    3大会連続で関東勢が1位から15位まで独占した中、オープン参加の日本学連選抜チームは1区の石井優樹選手(関西学院大)が区間賞を獲得し、3区まで上位争いを演じるなど、存在感を示した。

    第49回大会

  • 開催日/2017年11月5日

    区間/8区間 距離/106.8km

    神奈川大、20年ぶり優勝

    神奈川大のエース鈴木健吾選手が最終8区で東海大を逆転して、5時間12分49秒で20年ぶり3度目の優勝を果たした。2位は出雲全日本大学選抜駅伝との2冠目をめざした東海大で、5時間14分07秒。3位は5時間15分22秒で青山学院大だった。4位の駒澤大、5位の東洋大、6位の中央学院大までが、第50回大会出場のシード権を獲得した。

    7位に早稲田大、8位に帝京大、9位に山梨学院大、10位に法政大と続き、15位まで関東勢が独占。16位に立命館大が入った。

    第48回大会

  • 開催日/2016年11月6日

    区間/8区間 距離/106.8km

    青山学院大が初優勝、最終8区で逆転

    青山学院大が5時間15分15秒で初優勝。2位の早稲田大、3位の山梨学院大、4位の駒澤大、5位の中央学院大、6位の東洋大までが、来年の第49回大会のシード権を獲得した。

    1区は東洋大の服部弾馬選手がトップ。8位だった青学大は、2区の田村和希選手がトップに躍り出て、3区からは1位に立った早稲田大を2位で追う展開になった。最終8区、早稲田大に49秒遅れの2位でたすきを受けたエースの一色恭志選手が逆転した。

    第47回大会

  • 開催日/2015年11月1日

    区間/8区間 距離/106.8km

    東洋大、初優勝

    「その1秒をけずり出せ」のチームスローガンのもと、総合力の強さを見せつけた東洋大が5時間13分04秒で悲願の初優勝を成し遂げた。1区の服部勇馬選手、2区の服部弾馬選手の兄弟がともに区間トップの走りで先頭に立ち、3区の口町亮選手が区間記録にあと3秒の26分58秒で1位を保つ。その後、7区の堀龍彦選手が2位青山学院大に27秒差をつけてアンカーの上村和生選手にたすきを渡し、そのまま逃げ切った。

    青学大は終始東洋大と競り合ったが、6区での10秒差が後に響いて2位。史上初の5連覇を狙った駒澤大は1区のエース中谷が区間4位と出遅れ、以降も盛り返せず3位に終わった。関東地区の選考会から勝ち上がった早大が4位に入り、2年ぶりのシード権を獲得した。東海大は昨年の6位からひとつ順位を上げ5位、6位は明治大。全体のレベルアップが見て取れた。

    MVP賞には、3区を26分58秒で走り区間賞に輝いた東洋大の口町亮選手が選ばれた。

    第46回大会

  • 開催日/2014年11月2日

    区間/8区間 距離/106.8km

    駒大、4年連続12回目の優勝

    駒澤大が各中継点で首位を一度も譲らない快走を見せ、5時間14分36秒で4連覇を達成した。1区村山選手がトップに出て、2区で中谷選手がリードを広げた後は独走。4区中村選手、7区黒川選手も区間賞を獲得し、首位を譲らないどころか、他校と競り合うこともなく、そのままゴールを駆け抜けた。初優勝した第30回大会以降の17大会で12回目の優勝となった。

    明治大は8区の大六野選手が終盤に2校をかわし、過去最高の2位。最終の8区で2位を守りきれなかったものの、青山学院大も過去最高の3位に食い込んだ。3年連続2位から初優勝を狙った東洋大は4位。山梨学院大は8区のオムワンバ選手が1分17秒差を覆す3人抜きで5位へ浮上。6位には、地区選考会から勝ち上がった東海大が入った。

    今大会で初めて設けられたMVP賞には、5区を区間新記録の33分22秒で走り、明治大を一気に5位から2位に押し上げた横手健選手が選ばれた。

    第45回大会

  • 開催日/2013年11月3日

    区間/8区間 距離/106.8km

    駒大、2度目の3連覇

    駒澤大が5時間13分9秒で3年連続11度目の優勝を飾った。通算の優勝回数11回は日体大に並ぶ大会最多タイ記録。1区からトップでたすきを繋ぎ、2区では東洋大に抜かれたが、3区では10秒まで差を縮めた。4区の村山謙太選手が区間新記録で首位に立つと、その後は追う東洋大との差を広げ独走、5区間で区間賞を奪う活躍で圧勝した。

    東洋大はダブルエースの設楽啓太・悠太選手を擁して臨んだが、無念の3年連続2位。3位には過去最高タイとなる明治大が入った。4位は1区で出遅れた早稲田大が、徐々に順位を上げ名門の意地を見せた。5位の山梨学院大は、最終区のオムワンバ選手が好走した。6位は、青山学院大が初めてのシード権を獲得した。日体大は最終区で5人に抜かれ失速し、シード権を失った。

    第44回大会

  • 開催日/2012年11月4日

    区間/8区間 距離/106.8km

    駒大、逆転で連覇

    43回大会に続く2強対決は、再び駒大に軍配が上がり、東洋大の念願の初優勝はお預けとなった。エース窪田忍選手を最終8区に置いた駒大は、先行する東洋大を射程圏にとらえながらレースを進め、勝負どころでねじ伏せた。早大は前回同様に1区12位と出遅れ、2区でエース大迫傑選手が8人抜きを演じたが、一度も首位を奪えずに終わった。

    気象条件に恵まれ、3区間で区間新記録が生まれたほか、駒大の優勝記録は42回大会で早大が出した大会記録を19秒上回るなどスピードレースが展開された。ここ数年は低迷していた日体大が4位で復活を印象づけたほか、新興勢力の上武大もシード権を逃したものの7位で力が安定してきた。

    第43回大会

  • 開催日/2011年11月6日

    区間/8区間 距離/106.8km

    駒大、逃げ切り完勝

    スピードランナーをそろえた駒大が、学生駅伝3冠を目指した東洋大の夢を阻んだ。本大会の優勝記録としては史上3位となる5時間15分46秒の好タイムを出し、3年ぶりに大学日本一に返り咲いた。3~5区の3連続区間賞が効き、前半で勝負の大勢を決めた。

    東洋大は、2区からの4区間で駒大に20~40秒前後ずつ貯金されたのが響いた。アンカーのエース柏原選手にも1分40秒差は逆転するには大きすぎた。42回大会優勝の早大は1区12位と出遅れが致命的。得意の先行逃げ切りに持ち込めなかった。初出場の上武大が6位に食い込む健闘で43回大会のシード権を獲得した。

    第42回大会

  • 開催日/2010年11月7日

    区間/8区間 距離/106.8km

    復活早稲田大、大会新V

    早大が従来の記録を1分以上更新する5時間13分2秒の大会新で15年ぶりに制し、大学日本一に輝いた。1区のエース矢澤選手が区間9位と出遅れたが、4、5区で連続区間賞をとって勢いに乗り、最後は2位の駒大に2分以上の大差をつけてゴールテープを切った。

    駒大は3区の1年生油布選手が区間新をマークして弾みをつけ、7区飯田選手が区間賞の走りで東洋大を抜き去って2位に浮上した。6区まで優勝を争った東洋大は7区渡邊選手のブレーキが響いて3位。7区まで苦戦した昨年優勝の日大は、最終8区のガンドゥ・ベンジャミン選手が7人抜きを演じて4位だった。

    第41回大会

  • 開催日/2009年11月1日

    区間/8区間 距離/106.8km

    日大、ケニア人留学生の活躍

    ケニア人留学生の活躍が光った日大が、5時間21分4秒で制し、4年ぶり3度目の大学日本一の座をつかんだ。4区ベンジャミン選手の5人抜きで上位争いに加わり、最後は学生最強のダニエル選手が3位から逆転。10月の出雲駅伝との2冠を達成した。

    2位の東洋大はエースの柏原選手が1区で2位につけ、後続も応えた。3位の明大は安定感のある走り。ともに過去最高順位となった。史上最多タイの4連覇を狙った駒大はエース宇賀地選手が2区で8人を抜き一時トップに立ったが、中盤で失速、7位に沈み、33回大会から導入されたシード権を初めて逃した。

    第40回大会

  • 開催日/2008年11月2日

    区間/8区間 距離/106.8km

    駒大3連覇、8度目の優勝

    駒大が3年連続8度目の優勝を飾った。レースは終盤までもつれ、4区を終えて首位早大と3位駒大は8秒差。駒大は苦しみながらも早大を追いつめ、7区の太田選手で初めてトップに立った。最終区、駒大深津選手は2位の早大と4秒差のたすき渡しだったが、早大尾崎選手との差を44秒まで広げ、3連覇のゴールを切った。

    3位には山梨学院大学、3区まで首位を保った東洋大学が4位、中央学院大はこれまでで最高の5位、6位には日大が入った。この大会の3連覇は日体大、さらに4連覇の大東大、早大を含めて史上4校目。

    第39回大会

  • 開催日/2007年11月4日

    区間/8区間 距離/106.8km

    駒大連覇、7度目の優勝

    駒大が2年連続7度目の優勝を飾った。1区豊後が第一工大と広島経大のケニア選手と競り合って、3位に入りいい流れ作った。2区でも宇賀地が早大竹澤選手や順大松岡選手の"格上"に食らいつき、3区でトップに。その後も大崩れすることなくたすきをつなぎ、トップの座を一度も譲ることなく逃げ切った。関東勢の優勝は22大会連続。

    2位には日体大、3位は中大、出雲全日本大学選抜駅伝を制した東海大が4位、4年ぶり出場の早大が5位。6位には、山梨学院大の最終8区モグス選手が7人を抜いて入った。

    第38回大会

  • 開催日/2006年11月5日

    区間/8区間 距離/106.8km

    駒大がV奪還、山梨学院大モグスが8区区間新

    駒大が1人のブレーキもなくたすきをつなぎ、優勝を飾った。1区は12位ながら、トップから17秒差の滑り出し。2~7区は6区平野選手、7区深津選手が区間賞を獲得するなど、6人とも区間3位以内の走りを見せた。

    これに対し、昨年(37回大会)の覇者日大は2区のダニエル選手でかせいだ貯金を生かせなかった。優勝候補と目されていた日体大も1区の出遅れ(15位通過)が伝染するように本来の力を発揮できない選手が出てしまい6位どまり。山梨学院大は8区でモグス選手が前年の11人抜きを再現するかのように、あれよあれよと6人を抜き去る快走を見せ、5位に。モグス選手はこの走りで渡辺康幸選手(早大)が持つ区間最高記録を28秒上回る新記録を11年ぶりに打ち立てた。

    この年から東海学連選抜チームのオープン参加が始まった。

    第37回大会

  • 開催日/2005年11月6日

    区間/8区間 距離/106.8km

    日大V、14年ぶり 区間新の2区で首位、あとは譲らず

    日大が2区のケニア人留学生ディラング・サイモンの区間新の走りでトップに立つと、その後は首位を譲ることなく、14年ぶり2度目の王座に輝いた。2位には終始追い上げた中大。2連覇を狙った駒大は3位に終わった。関東勢の優勝は20大会連続(88年は年2回開催)。

    第36回大会

  • 開催日/2004年11月7日

    区間/8区間 距離/106.8km

    駒大つなぎ、V奪還

    前回3連覇を逃した駒大が、1区佐藤選手など4区間で区間賞を獲得。一度も首位を譲ることなく、5時間18分2秒で2大会ぶり5度目の王座に返り咲いた。

    日大は2区で区間賞のサイモン選手が10位から8つ順位を上げたが、駒大に及ばず2位。中大は1年生上野選手が2区で10人抜きを披露し3位入賞を果たした

    第35回大会

  • 開催日/2003年11月2日

    区間/8区間 距離/106.8km

    東海大が初の王者に

    東海大が出場19回目で初の王座に。大会は「戦国大会」の評判通り、前半から首位が目まぐるしく入れ替わる混戦となった。最終8区まで東海大と大東大、駒大の3校によるトップ争いが繰り広げられたが、東海大が10キロ付近で抜け出して、アンカー対決を制した。区間賞の選手なしで優勝したのは、大会史上初めて。

    第34回大会

  • 開催日/2002年11月3日

    区間/8区間 距離/106.8km

    駒大、底力のV2 山梨学院大また2位

    駒大が5時間18分41秒で2連覇し、通算4度目の優勝を果たした。関東勢の優勝は17大会連続。悲願の初優勝を狙った山梨学院大は中盤に逆転されて、2年連続、通算10度目の2位に終わった。6大会ぶりに出場した東洋大は5位入賞を果たした。

    次大会は東海地区1校減、関西地区1校増。

    第33回大会

  • 開催日/2001年11月4日

    区間/8区間 距離/106.8km

    駒大、順大抑えV

    駒大が順大の主要大会5連勝を阻んで頂点に返り咲いた。駒大は2、3区で連続区間賞を奪って完全な独走態勢を築き、その後も着実にリードを広げた。順大は、7、8区で追い上げたが及ばず。

    追い風に恵まれ、97年に神奈川大がマークした5時間17分18秒の大会記録を3校が上回った。

    第32回大会

  • 開催日/2000年11月5日

    区間/8区間 距離/106.8km

    順大、中盤一気に逆転初優勝

    順大が初優勝を飾った。2区以外は全員が区間3位以内に入る選手層の厚さが光った。駒大は3連覇を逃した。大東大は9大会ぶりの3位で伝統校復活をアピールした。唯一の初出場校、金沢経大は25位だった。

    上位6校は関東勢が占め、新しく導入される「シード制」によって来年の出場権を得た。

    第31回大会

  • 開催日/1999年11月7日

    区間/8区間 距離/106.8km

    終盤に逆転、駒沢大が2連覇

    駒大が2連覇。神屋が最終区で山梨学院大の尾崎を追い抜く鮮やかな逆転勝ちだった。2位の山梨学院大は、昨年に続いて駒大に悲願の初優勝を阻まれた。3位にとどまった順大は、2、3区の不調が響いた。初出場の四日市大、大阪学院大はそれぞれ21、22位だった。

    愛知、三重両県の沿道からは、昨年を2万2,000人上回る23万5,000人が声援を送った。鋭い駒大神屋選手の走りだった。50秒差を一気につめる。わずかな並走で相手を見切ると、残り2キロでスパート。連覇の決定打を放ったのは間違いなくこの男だが、逆転につなぐ7区までの粘りも見逃せない。滑り出しは誤算だった。2区のエース西田選手の動きが悪く山梨学院大に1分38秒差をつけられた。ともすれば無理にでも追いかけたくなる距離だが、冷静に対処した。3区で揖斐選手が1分10秒差まで詰めると、前田、島村、大西、松下選手と焦ることなく自分のペースを守った。可能性を残して最長区の神屋選手につないだことが大きかった。逆に山梨に余裕がなかった。最終走者尾崎選手は、追ってくる神屋選手よりも速いペースで最初の数キロを入った。そのつけが、最後の競り合いで回ってきた。切り札に地道につないだ駒大の総合力の勝利だった。

    第30回大会

  • 開催日/1998年11月1日

    区間/8区間 距離/106.8km

    5区で区間賞、駒大が初優勝

    駒大が初優勝した。5区間で区間賞を取る快勝。山梨学院大は出場12回のうち、7度目の2位。昨年優勝の神奈川大は後半に追い上げたものの1区11位という出遅れが響いた。

    駒大で光ったのは2区の佐藤選手。4キロ手前から先頭に立ち、速いリズムで押していく。レースの流れをつくるという自分の役割を自覚した積極的な走りが初優勝の基礎を築いた。その2区で神奈川大は誤算があった。1年生の1区起用は、ある程度の出遅れも覚悟していたはず。8人が安定して走った3位・拓大とのタイム差も結局、この2区間で遅れた分だった。山梨学院大はワチーラ選手の不調が残念。アンカーに区間賞の藤田選手がいた駒大とは、総合力で差があった。

    第29回大会

  • 開催日/1997年11月2日

    区間/8区間 距離/106.8km

    5区で逆転、神奈川大が2連覇

    神奈川大が各区間で安定した力を発揮、2位に1分以上の差をつけて2連覇を果たした。神奈川大は2区でエース渡邊選手が区間5位と崩れる誤算があり、早大と山梨学院大にリードを許した。駅伝で序盤の出遅れは致命傷になることが多い。しかし、すぐにレースを立て直し、5区で39秒差を逆転、6区で勝負を決めた。渡邊選手を除く7選手はすべて区間3位以内。全区間に力の差のない選手を配置できる層の厚さは群を抜いていた。

    山梨学院大はポイントの2区に起用する予定だった主将・中馬選手を欠いたのが響き、一度も主導権を握れない精彩のないレースに終わった。むしろ、3位にはなったが、コマ不足の中で前半勝負にかけた早大の積極性が光った。

    第28回大会

  • 開催日/1996年11月3日

    区間/8区間 距離/106.8km

    大学駅伝界に新しい風 神奈川大、出場3回目で初V

    初出場で6位、前大会では4位と着実に力をつけてきた神奈川大が、出場3回目にして伝統校の壁を打ち破り見事初優勝を果たした。神奈川大は8選手全員が安定した力走を発揮。前半は亜大、京産大との3校争い、3区から京産大とのマッチレースとなったが、6区で高嶋選手が8.8km過ぎにスパートをかけ首位に立ち、2位に51秒の差をつけ7区へつないだ。そして8区、アンカー市川選手が2位の山梨学院大に1分29秒の差でゴールイン。まさに総合力の勝利だった。

    京産大は惜しくも最終区で山梨学院大に抜かれたが、関東の強豪を抑えてのベスト3入りと健闘。史上初の5連覇を狙った早大は、最終区の猛追も届かず4位にとどまった。

    第27回大会

  • 開催日/1995年11月5日

    区間/8区間 距離/106.8km

    最終区で大逆転劇早大、執念の4連覇

    早大が1976年の大東大以来、史上2度目の4連覇を達成した。レース前、最終区は早大と山梨学院大のエース対決が期待されていた。が、その予想は大きく外れる。2区で快走し、3区で早大を抜いた中大が6区までトップをキープ。早大アンカー渡辺選手がタスキを受けたのは、トップから1分31秒差の3位だった。しかしそこからエースの意地を賭けた驚異の猛追が始まる。17km過ぎで中大松田選手を見事にとらえ、19km手前で一気にスパート。区間新記録でゴールテープを切った。

    7区で首位に立つ健闘を見せた神奈川大は4位に。山梨学院大は、8区のマヤカ選手の力走むなしく、一度もトップ争いに加われず、3位に終わった。

    第26回大会

  • 開催日/1994年11月6日

    区間/8区間 距離/106.8km

    大会史上初の激走を制し、早大が3連覇を達成

    早大が大会3連覇の底力を見せつけ、3度目の栄冠を獲得した。総合力を重視した布陣で3連勝に挑んだ早大。1区で先行逃げ切りを狙い初優勝を目指す山梨学院大のマヤカ選手に17秒遅れ、3区、5区でもトップを明け渡すが、そのつど次の区間で首位を奪い返した。そして最終8区、雨中の激戦についに決着がつく。食い下がる山梨学院大中村選手を振り切り、早大が区間新で優勝を決めた。学生界のトップランナー渡辺選手の勝負勘が見事に王座を守り抜いた。

    7区で区間新を出した中大が3位に。6区で区間賞を取り、7区でトップ争いに加った日大は4位に終った。関西勢は昨年同様、京産大の5位が最高。神奈川大は初出場ながらも6位と健闘した。

    第25回大会

  • 開催日/1993年11月7日

    区間/8区間 距離/106.8km

    早大が2連覇

    昨年同様、先行逃げきりパターンでの圧勝だった。1区、アンカーの起用もあり得た渡辺選手が4km付近で早々とトップに。2区の櫛部選手は絶好調といえないまでも、冷静なレース運びで2位の日大との差をさらに広げ独走態勢の足掛かりをつくった。中盤過ぎまで5mを超す風が吹き荒れたが、早大は見事なチームワーク連携で他校の追走を許さず、4つの区間賞と、大会記録も更新した。

    2位には激しい競り合いの末、アンカーで抜け出した中大が。山梨学院大は3区、マヤ力選手が3人抜きの快走で5位から2位に浮上したが、終盤息切れし4位に後退した。

    第24回大会

  • 開催日/1992年11月1日

    区間/8区間 距離/106.8km

    初出場の早大が堂々の優勝

    早大のアンカー櫛部選手が、区間新の快走で追い上げる山梨学院大のマヤ力選手を振り切り、初出場で優勝を飾った。

    地元三重県出身の瀬古利彦コーチ率いる早大は、前半をスピードランナーで固め、そのまま逃げ切るという戦法で初舞台に挑んだ。まず1区、花田選手が11km手前でスパートをかけ、2位に25秒差をつけると、2区の渡辺選手が1分6秒差で3区へ。3区小林正選手が区間新、5区の小林修選手が2分差をつけるなど、徐々に2位との差を広げ、1分35秒差で逃げ切った。初出場にもかかわらず、8選手全員が主役のような力走で首位を独占し、そして優勝を飾った早大の走りは、周囲の期待に見事にこたえた内容だった。

    第23回大会

  • 開催日/1991年11月3日

    区間/8区間 距離/106.9km

    伝統校日大、悲願の初優勝を達成

    日体大、大東文化大らとともに大学駅伝を支え続けてきた日大が、出場19回目で念願の初優勝を飾った。1、2区にはベテランの4年生を配置し、レースを先行させ、勢いある1年生で後半を逃げ切るという日大の戦法がピタリと的中したレース展開だった。好天に恵まれた駅伝日和の中、まず1区工一スの梅津選手が2位に進出すると、2区の岩本選手が区間賞の走りでトップに立った。その後、4区の川内選手、5区で区間賞の川崎選手、8区の堀尾選手ら強力な1年生トリオが活躍し、結局2区からトップを独走し、2位に5分差で圧勝した。

    2位に入った山梨学院大のオツオリ選手は、8区の3人抜きで4年連続区間賞を獲得した。

    第22回大会

  • 開催日/1990年11月4日

    区間/8区間 距離/106.9km

    雨にも負けず、風にも負けず 大東文化大、会心のV

    8選手全員が力を出し切って、大東文化大が2年連続7度目の栄冠を手にした。大会当日は台風並みの低気圧が通過、風速20mを超える強風と雨の最悪のコンディション。1区を5位でスタートした大東文化大は2区の大津睦選手で2位、3区の横田芳則選手が区間新の好走で首位に上がった。その後も終始トップを譲ることなく、アンカーのエース実井謙二郎選手が2位に2分20秒差をつけ、テープを切った。

    2位にはエースのオツオリ選手(ケニア)が大会史上初の5人抜きをやり遂げた山梨学院大が。3位には日大が入った。今大会から参加となった海外招待チーム"米国IVYリーグ選抜"は、駅伝初挑戦ながらも9位相当と健闘した。

    第21回大会

  • 開催日/1989年11月5日

    区間/8区間 距離/108.9km

    大東文化大、積極策で6度目の優勝

    大東文化大は1区で4位とつまずいたものの、終始、積極的なレースを展開し、6年ぶりに王座についた。4位でタスキを受けた2区実井選手が力走し、8km付近でトップに躍り出ると、続く3区広藤選手、4区大津選手が最初から意欲的に飛ばし、2区中継所での差20秒を1分57秒に広げた。後半で逆転を狙う日大は7、8区で力のある4年生を投入。8区でトップの大東文化大に約100m差まで迫る場面もあったが、力及ばず2位に。3位には出場3回目の山梨学院大が8区のオツオリ選手の区間新を出す快走で食い込んだ。

    前回優勝の日体大は1区で大きく出遅れたのが響き、先頭集団に加わることなく11位に終わった。

    第20回大会

  • 開催日/1988年11月6日

    区間/8区間 距離/108.9km

    王者の意地、日体大が20秒差で11度目の栄冠を獲得

    大接戦の末、日体大のアンカー別府健至選手が3年連続、11度目の優勝を決めた。2位との差はたったの20秒。

    1区で山梨学院大の留学生ジョセフ・オツオリ選手(ケニア)が区間新を出すなど、序盤から速いレースとなった。日体大は7位と出遅れたが、2区の島津秀一選手が22.5km地点で山梨学院大をとらえ、食い下がる日大をも振り切ってトップに。接戦ながらも3区以降は首位を守る。最終区、わずか9秒差でタスキを受け取った別府選手は首を横に振り、苦しそうな表情で追いすがる順天堂大の倉林俊彰選手との差を維持し、20秒差に広げてゴール。

    2~6区で2位につけていた日大は、終盤奮わず、3位という結果に終わった。

    第19回大会

  • 開催日/1988年1月17日

    区間/7区間 距離/108.9km

    日体大が10度目の優勝 関東勢が上位を占める

    日体大が苦しみ抜いてつかんだ2年連続10度目の栄光だった。1区から飛び出した日大は5区までトップを堅持。しかし、優勝候補筆頭の日体大は、中盤で離された約250mの差を埋められず、また京産大、大東文化大の激しい揺さぶりにも合い、苦戦を強いられた。しかし6区で、平塚潤選手が力強い走りで大東文化大、日大を抜き去り、トップに立つと、7区別府健至選手も区間最高の走りで日大を突き放した。

    5区まで健闘した日大は、後半の決め手に欠け、1分30秒差で2位に。終盤まで日体大を苦しめた大東文化大、京産大はそれぞれ3位、4位に終わった。常連の関東勢が上位を占める中、初出場で8位となった山梨学院大の健闘が光った。

    第18回大会

  • 開催日/1987年1月18日

    区間/7区間 距離/108.9km

    最多優勝校の底力、圧倒的な強さの日体大

    日体大が2位に約1,500mもの大差をつけ、2年ぶり9度目の優勝。2位には前回優勝の京産大が入ると、3位には日大、4位専修大、5位福岡大、6位大東文化大と上位6校中、4校を関東勢が占めた。

    日体大の独走態勢の足場を築いたのは、2区川嶋伸次選手だった。中間地点付近でトップの専修大をとらえた力走は区間賞。続く3、4、5、6区でも選手層の厚さで着実に差を広げ、2位の京産大に5分近い大差をつけてゴールイン。

    京産大は1区で10位と落ち込んだために、挽回しようと後続走者の走りがオーバーペース気味に。なかなかリズムがつかめなかったが、最終区で日大と激しいデットヒートの末、2位に食い込み、前年の王者は意地を見せた。

    第17回大会

  • 開催日/1986年1月19日

    区間/7区間 距離/108.9km

    関西勢初の快挙、京産大が独走で優勝

    過去最高が7位(第11回)という京産大が快挙を成し遂げた。2位には最終区で4人抜きを見せた日大が食い込み、日体大、専修大の関東勢がそれに続いた。

    福岡大、京産大、専修大、大東文化大らで競り合ったレース前半。3区で京産大のエース泉宜廣選手が快走し、激戦から抜け出すと、5区でも名倉直也選手が区間最高の力走を見せ、2位に2分50秒差をつけ独走態勢に入った。京産大はこれで一気にゴール、関西勢では初めての覇者となった。

    有力候補だった大東文化大は、アンカーが途中で何度も吐くなど、体調を崩し、2位から19位に転落するという思わぬ結果に。スタートでつまずいた中京大は3区のエースも奮わず、10位にとどまった。

    第16回大会

  • 開催日/1985年1月20日

    区間/7区間 距離/108.9km

    波乱含みのレース展開、日体大が競り勝ち優勝

    最終区7区まで順位が目まぐるしく入れ替わる熾烈な戦いとなった。1区は福岡大をトップに、1分以内に7校がなだれ込む激戦。2区は日体大がトップ福岡大に33秒差で続くが、最長区間の3区で予想外の出来事が。日体大の仲西浩選手が残り距離を間違えてスパートしたため、調子を崩して4位に後退。日大が首位を奪った、5区では福岡大の伊東増直選手が驚異的な力走でトップに。しかし日体大は、6区丸山一徳選手が追い上げ、首位大東文化大に13秒差の3位に迫ると、7区の足立幸永選手が東農大、大東文化大を抜き、ゴールイン。2年ぶり8回目の優勝を飾った。

    2位は1分34秒の差で東農大、3位には大東文化大が続いた。

    第15回大会

  • 開催日/1984年1月22日

    区間/7区間 距離/108.9km

    総合力で大東文化大が5度目の優勝

    夜通し降った雪が溶け、走りにくいコンディションとなったが、大東文化大が8年ぶりに栄冠をものにした。第2中継所では東海大がトップ、2位には日大が入り、前回2位の大東文化大は専修大とほぼ同時の3位というレース展開。しかし、エースの米重修一選手が快調に飛ばし、首位を奪回。4、5区でそれぞれ1分も差をつけるなど、順調なレース運びで追い上げる専修大をかわしてテープを切った。

    第3中継所で6位と落ち込んでいた福岡大はねばって3位に。筑波大も最終区の西尾剛造選手が区間賞を取る力走で4位と健闘した。地元中京大は3区で愛敬重之選手が4校を抜き去り、観衆を沸かせたが、終盤奮わず5位にとどまった。

    第14回大会

  • 開催日/1983年1月23日

    区間/7区間 距離/108.9km

    4区以降、区間賞独占 日体大が大会新でV

    零下1.4度(午前9時)という厳しい冷え込みの中で、レースはスピード走者をそろえた日体大の戦法が見事、的中。大会記録を2分1秒短縮する5時間20分44秒の新記録で王座についた。3区で大東文化大の米重修一選手が健闘し、日体大は一時首位を奪われるが、4区で有坂精児選手が力走し、再びトップに。4区以降はいずれも区間賞。独走態勢を維持して、3年ぶりに7回目の優勝を決めた。

    前半に勝負をかけた大東文化大は中盤以降、選手層の薄さで日体大に突き放され2位。主力選手が欠場した福岡大、そしてエース不在の中京大は決め手に欠け、それぞれ3位、4位にとどまった。日体大は新春の箱根駅伝にも優勝しており、この季2勝目となった。

    第13回大会

  • 開催日/1982年1月17日

    区間/7区間 距離/109.4km

    福岡大、圧勝の2連覇 日大は初の2位

    快晴、無風の絶好のコンディションの中でスタート。レースは昨年優勝の福岡大と日大、筑波大、大東文化大の関東勢、地元中京大による争いとなり、4、5区で4つの区間新記録が出た。2区で日大の楠本武彦選手が区間最高の快走でトップに躍り出るが、3区福岡大の村越選手が首位を奪回。その後、福岡大は他校の追走を許さない圧倒的な強さで突っ走り、ゴールイン。2位に2分17秒もの大差をつけ、2年連続、3回目の優勝を遂げた。

    2位は2区で好走した日大が入り、過去最高の順位をマークした。筑波大、大東文化大ら関東勢も平均した力で上位入賞。3区で川ロ孝志郎選手が頑張った中京大は、序盤での出遅れが響き5位に終わった。

    第12回大会

  • 開催日/1981年1月18日

    区間/7区間 距離/109.4km

    大会新記録、福岡大がトップでゴール

    前々回、念願の初優勝を遂げた福岡大が大会記録を更新して、2年ぶり2度目の優勝を決めた。快晴、無風のコンディションの中で繰り広げられたレースは、7区間で4つの区間新記録が生まれた。まず先頭集団をつくったのは、福岡大、中京大、日体大、大阪体大、東農大。しかし、2区でトップを走る大阪体大の藤本真市選手が右足けいれんを起こし、福岡大が首位に立った。続く3区では村越選手がトップを堅持。5区で中京大が18秒差まで迫るという場面もあったが、柔軟な走りで追い上げをかわし、さらに最終区で工藤雅実選手が一気に差をつけゴールイン。

    4、5、6区で健闘した中京大は最終区で日体大に抜かれ、3位に後退した。

    第11回大会

  • 開催日/1980年1月20日

    区間/7区間 距離/109.4km

    王者復活、日体大が会心の走りで圧勝

    快晴、無風のまさに駅伝日和のもと圧倒的な強さで日体大が2年ぶり、6度目の優勝を飾った。1区は日体大、専大、筑波大、東海大の関東勢に地元の中京大と九州産業大、2連勝を狙う福岡大らによる激戦となった。トップに躍り出たのは、日体大の大塚正美選手。福岡大の工藤雅実選手を振り切り、1秒差で2区へ。日体大は2、4、5、6区で区間最高を出す快進撃で首位を独走。前回優勝の福岡大に7分41秒、約2.5kmもの大差をつけて圧勝した。3区の川ロ孝志郎選手が2年連続の区間賞を取る好走で勢いにのった地元中京大は、3位に食い込んだ。

    レースは後半、強風に悩まされたが、3位までが大会新記録、7区間で5つの区間新記録が出たスピード大会となった。

    第10回大会

  • 開催日/1979年1月21日

    区間/7区間 距離/109.4km

    福岡大、10年目にして悲願の「V」達成

    大学駅伝にいよいよ新しい時代の到来か一。第10回記念大会は、迂回のほとんどない新コースや、前・後半制を廃止した全長109.4kmの7区間となった。そのレースを制したのは、打倒関東勢に燃え、異色の練習方法で大会に挑んだ福岡大。ランナー全員が勝負どころを冷静に判断し、どこからでもスピードを上げられる柔軟走法で念願の栄光を手にした。

    まず3区(23.5km)で村越忍選手が中継点手前でスパートし、順天堂大の竹島克己選手との差を一気に広げた。これに続く4区、5区、6区でも福岡大はスピードを保ち、トップを維持。最終区で順天堂大の松元利弘選手が追い上げるが、福岡大の塩塚義信選手の軽快な足取りには及ばなかった。

    第9回大会

  • 開催日/1978年1月22日

    区間/8区間 距離/109.3km

    3つの区間新を出し、日体大が連続優勝

    15m近い強風と雪に見舞われながらも、3つの区間最高記録が生まれた。前半(4区間53.8km)で、日体大の1区照井典勝、2区坂本充、4区中村孝生の3選手がトップ、いずれも区間最高をマーク。後半では順天堂大の5区重成敏史、7区の川ロ晴実両選手が区間賞を獲得するなど、レースは日体大と順天堂大の争いとなった。

    日体大は前半優勝したものの、後半では形勢逆転。5区、7区と順天堂大が好走。最終区でも、竹島克己選手が日体大の新宅雅也選手に並走されても盛り返し、初の後半優勝をさらった。後半2位の日体大は、前半の貯金がものをいって総合優勝。これで優勝回数は大会新記録の「5」。箱根駅伝に続き、この季2勝目の栄冠となった。

    第8回大会

  • 開催日/1977年1月23日

    区間/8区間 距離/109.3km

    今季の大学駅伝総ナメ、日体大が総合優勝

    過去3連勝の経験を持つ日体大が総合優勝。この優勝で能登、箱根と合わせて今季の大学駅伝3大タイトルを独占、優勝回数においても大東文化大の「4」と並んだ。

    しかし、序盤は苦しい立ち上がりとなった。前半(4区間53.8km)1区、日大の松田光春選手が積極的に飛び出し、3区の山田久次選手、4区の西弘美選手も区間1位の快走で、日大が前半優勝を決めた。さらに、日体大は大東文化大、東農大にも抜かれ、4位と出遅れた。後半(4区間55.2km)からは日体大5区の照井典勝、6区斗高克敏選手が好走すると、7区の塩塚秀夫選手が通算時間の首位を奪った。これに続くアンカーの石井隆士選手が独走態勢に入り、5年ぶりの優勝を飾った。

    第7回大会

  • 開催日/1976年1月18日

    区間/8区間 距離/109.3km

    大東文化大が大会史上初、4連勝を達成

    この大会3連勝の勢いにのる大東文化大が大会史上初、4連勝で4度目の優勝という偉業を成し遂げた。総合優勝の足場を築いたのは、4区を走った大久保初男選手。力強いフォームで快調に飛ばし、トップを走る日体大との1分21秒差を縮め、日体大、日大を抜いて、テープを切った。後半では、5区以降に主力選手を注ぎ込んだ東農大が好走。5区の4位から着実に追い上げて後半優勝を果たし、大東文化大の完全優勝にストップをかけた。

    優勝校の大東文化大、2位の東農大をはじめ、王者復活を狙う日体大の頑張り、まとまった走法が光った日大、関東勢の入賞独占を阻んだ中京大等、各チームがレースを盛り上げた大会となった。

    第6回大会

  • 開催日/1975年1月19日

    区間/8区間 距離/109.0km

    強風の中、大東文化大が3連勝

    瞬間風速10mを超える西風が選手を苦しめ、全体的にスローペースとなったレース。大東文化大は前半優勝を逃したが、後半(4区間55.2km)安定した力で独走態勢に入り、一度もトップを譲ることなく2位に2分29秒の大差をつけてゴール。前半の遅れを挽回して、3年連続総合優勝した。

    前半(4区間53.8km)は、強力選手で固めた東農大、日体大、国士舘大が大東文化大に挑み、激しい争いになった。4区で東農大のエース服部誠選手は6秒差で先頭を行く、大東文化大の大久保初男選手を4kmでとらえデッドヒート。35秒差をつけて逆転ゴールした。結局、大東文化大の完全優勝を阻んだ東農大は2位、日体大、国士舘大は、それぞれ3位、4位に入った。

    第5回大会

  • 開催日/1974年1月20日

    区間/8区間 距離/109.0km

    2連勝の大東文化大 波にのる中京大は後半優勝

    前回優勝の大東文化大、そして2位の中京大がレースを引っ張った。前半(4区間53.8km)1区、スタートから飛び出したのは、大東文化大の大久保初男選手。2位以下に大差をつけると、2区以降も着実に走りトップでテープを切った。

    後半(4区間55.2km)は、7区で先頭に立った中京大と日大、中大、大東文化大が激戦を展開。中京大はエース、主将が欠場したものの、6区市武徳選手、7区の西道孝選手が頑張り、最終区の毛利奉文選手も大会新記録でゴールイン。前・後半において関東勢以外のチームが優勝したのは初めてのことで、総合でも4位に食い込んだ。後半2位の大東文化大は総合優勝。2年連続のVを決めた。

    第4回大会

  • 開催日/1973年1月21日

    区間/8区間 距離/111.4km

    大東文化大が初優勝 地元中京大は総合2位

    全日本大学、箱根、能登と3つの学生駅伝で勝ち続け、13連勝の日体大。この大会でも4連勝を狙うが、その連勝記録を大東文化大が阻止。初の大学駅伝日本一の座を完全優勝で飾った。また、常に関東勢の争いが中心となるこの大会で、中京大が2位に食い込むなど、地元勢の活躍も光った。

    雲ひとつない好天に恵まれたレースは、大東文化大が前半(4区間56.2km)4区で中京大に並ばれる場面もあったが、抜き返してトップに。後半(4区間55.2km)も7区で盛り返し、そのまま優勝した。中京大は前半の2位、後半の4位と健闘し、総合で2位の大活躍。過去3連勝の日体大は8選手のうち、4選手がかぜと体調を崩したのが響き、総合5位にとどまった。

    第3回大会

  • 開催日/1972年1月23日

    区間/8区間 距離/111.4km

    総合3連勝の日体大、闘志の後半優勝

    汗ばむほどの陽気の中、予想通り日体大が好調なスタートを切った。前半(4区間56.3km)、第1回大会で優勝を決めた石倉義隆選手が快走しトップ。続く順天堂大・宮下敏夫選手が19秒差で2位に。1区でピンチヒッター起用となった日大は、日体大に3分51秒差で3位に入った。しかし、後半(4区間55.1km)で日大が健闘。7区からの佐藤進、大場文夫両選手が好調にレースを運び、最終区での日体大、順天堂大の巻返しを振り切って優勝した。

    後半3位に終わった日体大は総合優勝したものの、3年連続の完全優勝にはならなかった。日大は前半の遅れが響き、総合3位にとどまったが、その闘志溢れる走りで大会を盛り上げた。

    第2回大会

  • 開催日/1971年1月17日

    区間/8区間 距離/111.4km

    激戦を制し、日体大が完全優勝で2連勝を飾る

    快晴のコンディションのもとスタートした前半(4区間54.8km)は、1区から日体大と国士舘大の激しいトップ争いとなったが、4区日体大の小沢欽一選手が力走。国士舘大に約100mの差をつけ、トップでテープを切った。

    しかし後半(4区間56.6km)のスタート頃から、12mの強風が選手を悩ませ、レースも混戦気味に。5区は日大、6区は中京大、7区は日大が首位と、日体大の完全優勝の前に立ちはだかる強豪3校。最終区、100m差を追う日体大はピッチ走法の田中弘一選手が好走し徐々に差を縮め、6km付近で日大・佐藤進選手と一騎打ち、逆転ゴール。日体大の完全優勝への執念が実を結び、第1回に続く覇者となった。

    第1回大会

  • 開催日/1970年3月1日

    区間/8区間 距離/118km

    日体大が完全優勝、大会初の王者に

    日体大が1月の関東大学駅伝の完全優勝に続き、この大会でも完全優勝を決めた。

    快晴で絶好のコンディションの中で始まったレースは、日体大が終始トップを維持、前半(4区間62km)を3時間15分7秒でゴール。ところが突然の雪に見舞われ、後半(4区間56km)5区から7区まで大東文化大が1位を奪い、伏兵の福岡大と日体大が追走する予想外のレース展開に。勝負は最終区間に持ち込まれたが、日体大の新人、石倉義隆選手が頑張りを見せ、中間点付近から首位に立ち、ゴールイン。記念すべき第1回大会を制した。

    後半健闘した福岡大と強豪の日大は、それぞれ2位と3位に食い込み、地元中京大は5位という結果に終わった。