第54回大会
開催日/2022年11月6日
区間/8区間 距離/106.8km
駒大独走で3連覇 最多15度目を大会新で飾る
駒澤大が従来の大会記録を4分以上も更新する5時間6分47秒という速さで、2位の國學院大以下に1km以上の大差をつけて3連覇を果たした。最多優勝記録も15に伸ばした。
駒大は3区で主将の山野力選手で先頭にたち、7区でエース田澤廉選手が大会MVPに選出される区間新記録の快走で勝利を確かなものとした。2大会連続で最終区を任された花尾恭輔選手も区間賞の走りで更にリードを広げる完勝だった。
駒大を追った上位グループの競り合いは、目まぐるしく順位が入れ替わった。
國學院大は、1区で上位集団から40秒差とやや出遅れた状況から、各選手が慌てて追って失速することなく着実にたすきをつないだ。3番手で走り出した8区伊地知賢造選手も区間2位の走りで青山学院大を抜いて5時間10分8秒でゴール。同大学で過去最高の2位に食い込んだ。
青学大は2区でブレーキがあって13番手と大きく出遅れ、7区で近藤幸太郎選手が奮起して2番手まで浮上したが5時間10分45秒の3位にとどまった。1秒差の4位に、2区に2021年東京五輪男子3,000m障害代表、三浦龍司選手を擁した順天堂大が続いた。順大まで従来の大会記録(5時間11分8秒 2020年駒大)を破る高速レースだった。
5位は、2区で葛西潤選手が区間新記録をマークして順大の三浦選手らを上回る力走をみせた創価大。6位に早稲田大が入り、そこから7位に6区で吉居大和選手が区間新記録をマークした中央大、8位に東洋大が約50mおきにフィニッシュテープに駆け込む接戦で、翌年のシード権をつかみ取った。
関東地区からの代表15大学が上位15位までを占め、関東以外では関西地区の関西学院大が5時間25分53秒で16位になったのが最高で、15位日本大との差は2分59秒と大きく、迫りきれなかった。
優勝した駒大は、先に開催された出雲駅伝、この大会後に行われた箱根駅伝でも優勝を果たし、この年度の「学生三大駅伝」で同大学初となる3冠を果たした。史上5校目の快挙(過去には1990年度の大東文化大、2000年度の順大、2010年度の早大、2016年度の青学大)で、達成後に大八木弘明監督は勇退を発表。新年度から藤田敦史ヘッドコーチが監督に就任した。